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2023年夏以降の展望

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これからどうするかの話

 

 さて、2年ほど前に始めたゲームブック攻略記事も、当初の想定(100記事から200記事ぐらいは書けそうな分量。こちらの記事内のセリフ)分ぐらいは果たせるんじゃないか、と思います。この記事で「ゲームブック&FF」カテゴリーが167記事。あと33記事(3作品ぐらいかな)を書けば、200を達成。

 おそらくは、20本めを予定しているFF8巻『サソリ沼の迷路』の途中で、そうなるんじゃないかと考えます。同ゲームブックは、『サイボーグを倒せ』と同様に、善中悪の3通りの攻略ができて、完全攻略を果たそうと思えば、3回分のストーリーを書くことになりますからね。

 現在、同好の士であるTAKAYAN様が善の魔法使いセレイター編をクライマックス展開にまで到達している段階で、秋ごろには完結させたいとおっしゃっていましたから、そちらの展開も楽しみつつ(自分と違う切り口で書いている方の攻略記録は、ワクワク参考になります)。

 TAKAYANさんの記事は、うちと違って、一記事の分量が短く区切っているのが特徴で、ゲームブックのパラグラフ選択の雰囲気を感じさせてくれます。基本的には最適解ルートを迷いながら選んでいる感があって、正解をたどりたい旨には分かりやすい攻略にもなっているのがポイント。

 あとは主人公キャラへの感情移入度が高いので、何を考えて、その選択肢を選んだかが明言されているのが、なるほどな、と。

 とりあえず、うちではまだ手に届かないソーサリー4部作の攻略をすでに完結させている点が尊敬に値します。

 何かと長文記事になりがちなうちと違って、画像に付いたコメント(キャプション)が豊富で、手軽にその作品の雰囲気をつかみたい初心者さんなんかも読みやすいと思います。

 自分が持ってない萌えFFの『ハウス・オブ・ヘル』のイラスト付き紹介記事なんかもオススメ。

 ……と、人様のブログを紹介しておいて、改めて自分のブログの展望に移るわけですが、今は18本めと19本めをどうしようか、と検討中。

 球は複数本ありますので、それらを予告編的に紹介しつつ、すぐには記事として書けそうにないので、未来の楽しみを作っておきたいな、と。

 

 あとは再来週に発売の雑誌に、『FFC5』の作品ラインナップの確定情報が載っていればいいな、と。ここが確定しないと、うちも次に何を攻略したらいいか、記事書きのスケジュールが立てにくいという事情もありますし。

 へえ、これが来るのか。だったら、それを踏まえて……と判断する材料が欲しい、と。

GMウォーロック VOL.14

 まあ、そんな公式の展開を気にせず、自分が好きなようにやれ、という意見もありなのでしょうが、好きなものが多すぎて(笑)、う〜んと考える贅沢な悩みです。

 やりたいことを全てやるには、人生が短すぎるという哲学的な悩みにも突入しそうなので、その中でやれることを、ここぞ、というタイミングでやれたらいいな、と一念発起する時流をつかみたい、と。

 

サソリ沼の迷路

 

 さて、『雪の魔女の洞窟』が終了したので、初期シリーズ10作品の中で残るは8巻のこれだけ、ということですね。

 アメリカのスティーブ・ジャクソンが書いた傑作で、その後の英ジャクソンやリビングストンの作品にも影響を与えたり、ここから創始者2人以外のゲームブック作家が次々と参加するきっかけにもなったと言われています。

 今のところ、FFコレクションでは、第2集に収録された34巻『魂を盗むもの』を除くと、創始者2人の作品だらけなので、そろそろ次のステップとして、他の作家のものを混ぜて行こうかって段階に来ています。

 そこで、FFC5に『サソリ沼の迷路』が来るかどうかを気にしているわけですね。新訳が来ると分かっていれば、それを待って、と考えたくなりますし、すぐに来ないとなれば、旧訳で予定どおりに20作品めとして書くと思う。

 

 それとは別に、先述のTAKAYANさんの攻略記事なんかも追いかけながら、ワクワクを高めている頃合いです。

 

ソーサリー4部作

 

 FFC4で大々的に復刻されたので、ざっと流し読みしたのですが、本格的な攻略はまだまだ先ですね。

 何しろ4冊もあるわけだから、手をつけると、もう、それしか目につかない自分になりそうで、覚悟を決めないと、って構えちゃいます。

 とりあえず、18作品めと19作品めの候補にはならないことは確定。早くても、『サソリ沼』以降でしょう。

 

 まあ、これを完全攻略達成したら、ゲームブック攻略記事業界(業界なのか?)のレジェンドになれる、という思い込みもあったりなんかして、趣味人としての将来の展望にはつながるんでしょうけど、それだけに気負いも半端じゃないぐらいの作品。

 そして、創元推理文庫から出た第一作『魔法使いの丘』は、自分が最初に購入してクリアしたFFシリーズなんですね。『火吹山』より先に、こっちを買った。もう、自分にとっての初FFがソーサリーなんです。

 最初は勝手が分からず、ブレナンの作品に比べて、文体が淡白でシビアだな、とか、「14へ行け」はないのか? とか、山道を歩いていたら、いきなり原住民の罠にハマって杭に貫かれるとか、黒いロータスの花畑で寝たきり餓死するとか、貴重な体験(笑)があれこれできました。

 ソーサリーのバッドエンドをあれこれ書く未来が楽しみです。やはり、どんな死に方をするかが、ゲームブックの楽しみの一つだと思っています。もう、ファン同士の会話だと、死に方の語りで盛り上がりましたからね。

 あのマンティコアは酷いよね、とか、ヴィック、ヴィックじゃないかとか、ミニマイトのジャン来るなとか(戦士にとっては割と可愛い旅の連れだけど。4巻の改訳版で救済されて良かったです)、語るネタはいっぱいある。と言うか、語り出すと止まらなくなる自分がいそうなので今回はこれぐらいで勘弁しておいてやる、と吉本みたいなことを言って次。

 

巨人の影

 

 『雪の魔女』を終わらせたので、FFコレクション3は残すところ、これ1本です。

 略式の感想記事はすでに書いているので、世間一般的にはそれでも十分じゃないか、という意見もあるだろう(本当に?)。

 まあ、自分がゲームブックマニアを自認してなくて、ただのファンですから、で済ませられるなら、それでもいいのだろう。

 いや、しかし、ゲームブック界の『男坂』を登りたい自分としては、いつまでも未完のままにしておきたくはないわけですよ。

 長らく未完の象徴としてネタにされ続けてきた『男坂』ですら令和の世で完結し、今また、聖闘士すら時の彼方に女神ともども消失したとされる時代に、不完全燃焼なのは漢がすたる、などと妙な意気込みに駆られたりもする今日この頃。

 

 ええと、リーサン・パンザのIFストーリー外伝として語ってもいいな、と思ったりします。

 だって、カラメールに拉致されて旅立ったリーサンは最後にあんなことがあって、この世の人じゃなくなったわけだし。

 人の冒険者のリーサンと、魔王リーサンに分裂した2つのリーサン伝説を紡ぎ出すのも一興か、と、また変なことを今、思いついたり。

 

 何にせよ、FFC5のラインナップで、次のリビングストン作品はこれだ、的な邦訳が確保されてないと、何だかコレクション最後のリビングストン作品を終わらせてしまうのがもったいない的な、とっておきのワインの最後の1本みたいな感覚ですよ、これ。

 いや、古いワインは、あと4本残っているんですけどね。『フリーウェイの戦士』『恐怖の神殿』『迷宮探検競技』『甦る妖術使い』の4本が。チビチビ飲んで味わいを試しながら、一気に飲み干す至福を未来にとっておく感じ。

 

奈落の帝王

 

 アーロックの前のFF32巻です。

 あの謎かけ盗賊が登場するってことで、妙な持ち上げられ方をした作品ですが、アーロックに負けず劣らず、奇々怪界な要素があります。

 ただし、アーロックほどゲームバランスが崩壊しておらず、世界観は(アランシアにしては)結構変わってますけど、普通にクリアできました。すでに解析済みで、いつでも攻略記事が書けます。物理的な時間が確保できれば、ですけど。

 

 問題は、リーサン・パンザのエピソードに組み込むとしたら、これ、相当の改変を要求されますよ、と。リーサンのキャラ設定の方が。

 何となくのノリで謎かけ盗賊に拉致されて、次の冒険は南アランシアだって話にしてみたら、『奈落の帝王』が(作者がリビングストンじゃないので)もう一冒険者が解決するスタイルの話じゃなくなっていますから、これは話をつなげるのに相当な苦労をするな、と。

 

 具体的に話してみましょう。

 まず、表紙をめくった3ページめにある「はじめに」の最初の一文。

 君はアランシア全土で名を知られた冒険者だ。

 

 え、リーサンが? 

 そりゃあ、アズール卿によって暗殺者の標的にはされたけどさ。指名手配の似顔絵が北西アランシアの一部地域で貼られたのは知っている。

 でも、アランシア全土ってのは、大袈裟じゃないか?

 しかも、拉致されて来たばかりの南アランシアで、名を知られてるって一体!?

 謎かけ盗賊、何をしやがった? ってもんですよ。

 

 まあ、FFシリーズも20巻を越えて、30巻にもなると、主人公の「きみ」も無色透明な旅の冒険者って設定じゃ収まりきれなくて、国の代表たる選ばれた戦士とか、すでに様々な事件を解決した実績のある英雄として、名が知られた設定の作品が増えているんですな。

 スカラスティック社の仕切り直し展開で、改めて無名の残飯漁り、もといトレジャーハンターからキャリアを開始したリーサンが、そこからアズール卿の恨みを買って、暗殺者ハンターに転職するに至った過程までは理解できる。何だか唐突に、忍者の里の出身である過去設定まで生えて来たけどさ。

 

 で、娘のデビュー時に謎かけ盗賊に拉致されて、南に失踪まではいい(いいのか?)

 そして、南の国でトラブルに巻き込まれて、頑張って事件を解決って、何となく『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリスっぽいノリを想定していたわけですよ。

 

 でもフタを開けてみれば、想定以上にすごい事件に巻き込まれて、え? これ話をどうつなげられるの? って考えてるのが今ですよ。

 一番簡単なのは、無理やりリーサンを使い回すのはやめて、作品に合った新キャラを作り直して、普通にゲームを解けばいいってもの。

 

 何しろ、初期設定が、有名な冒険者の君に、破滅に瀕したカラメールの領主、キャロリーナ男爵夫人から使いが来て、「国の危機を救うために、偉大なる英雄の貴方さまの力をお借りしたい。どうか助けてくださいませ」と招聘されるところからスタートです。

 残飯漁りから成り上がって、闇の世界の暗殺者ハンターとしてなら少しは知られているかもしれない彼が、国の危機を救うために招かれるだって?

 それはあれだな。表じゃなくて、裏のルートから呼び出されるわけだな。

 カラメールの裏を取り仕切る秘密組織があって、そこから内密な依頼があって……という話なら、つなげられなくもないか。

 あのサソリ会の凄腕暗殺者13人衆の襲撃を切り抜けたリーサンの名は、裏社会でそれなりに知れ渡っているということなら、何とかならなくもない。

 表でダメなら裏で、というノリで、カラメールの裏組織をオリジナルで設定すれば、何とかなりそうか。

 実際のところ、宮廷陰謀劇めいた話もあるわけだし。

 

 裏稼業の始末屋リーサン・パンザがカオスを転がす話なら、今のスーパー戦隊の流れからもノレなくはない。

 よし、それで行こう。書いているうちに方針が見えてくるのは、たまによくあることで。

 

 で、問題はラストです。

 ネタバレすると、奈落の帝王というラスボスと対峙するために、主人公も奈落の帝王と同種の力を会得するわけですな。まあ、会得するための条件が結構難しくて、会得しきれないとバッドエンドになるのですが、その正解ルートを見つけるのに多少は苦労した。

 だけど、正解ルートに沿って進むなら、それほど苦労なくクリアできて、リビングストンよりはジャクソンタイプの感覚ですな。避けられる戦闘も数多く、敵の能力も技術点10程度。

 アーロックもそうですが、FFのルールどおりの戦闘では、それほどキツくないんですよ*1。リビングストン先生みたいな強敵続出という厳しさはない。ただ、選択を間違えて、いきなり即死という展開は結構あるし、ルート選択を間違えるとフラグが立たないので解けないし、無限ループの迷路だってあるし、罠も数多い。物理的な罠じゃなくて、イヤらしい裏切りや陰謀系の罠ですね。騙されてバッドエンドを迎えて、次からこいつの言動に気をつけようって構えができます。ループ式のやり直し可能な試行錯誤推奨のミステリーを解くようなゲーム感覚もあったりしますし、魂を抜かれて傀儡にされるホラー風味の展開も。

 ストーリー的には、唐突に死んじゃう展開が多くて、正解の道筋がほぼ一本に定められていますが、一見、自由度が高そうで、間違った道がいっぱいというバッドエンドの多さが特徴。

 

 で、一本道ストーリーなので、最後は敵と同種の力を得て、

 奈落の帝王VS奈落の帝王の、お前を倒すために、俺は悪の力に身を染める的な話。これをリーサンでやるなら、娘は〈雪の魔女〉になり、父親は異界の悪魔の力を宿した〈奈落の帝王〉になるという、何て悪堕ち父娘なんだ! って物語になるんですね(苦笑)。

 

 そして最後は、自らを現世から切り離す決断をして、奈落に封じられたカラメール国民の魂を元の肉体に戻してあげた主人公が、異界の超越的存在として君臨するわけですが、人の世界には帰れないというビターエンドに。

 世界を救うために、自らは人を捨てるというオチで、それでも後日譚的に人の世界に戻るための知識を、長大な時間をかけて会得し、また超越者同士の協力や対決などの展開もあるようですが、それはまた別の話ってことで。

 要は、人の世界から離れた神さまか魔王みたいな存在として、己が領域をラスボスから奪った的なラストです。

 

 こういう話をリーサンでやるなら、リーサンは普通の冒険者としては使えなくなるということを意味して、二の足を踏んでいたわけですが、さっき、それは解決しました。

 超越能力を獲得した奈落の帝王リーサンが、自分の分体である人リーサンを時空を超えてアランシアに送り出し、人としての生を代役キャラを通じて擬似的に楽しむとか。人リーサンは超越者の自分の本体の存在には無自覚ですが、時おり本体から支援される超越能力を発動し、「この力は一体? 俺の体はどうなってるんだ? うっ、この記憶は何だ? 奈落の帝王だと? バカな、俺は人だ」と悶える厨二病チックなプレイで遊べるな。

 D&D的に言うなら、最後にイモータルになって、その後、自分の分体もしくは転生体で続きの冒険を楽しむって奴です。

 

 リーサンの今後の物語の方針は決まった、と思います。

 あとは実際の記事書きにつなげるのみですが、先にネタバレとか、脳内企画会議の裏をお見せした感じですね。

 

死神の首飾り

 

 FF11巻です。

 『トカゲ王の島』の続きの、聖闘少女キャサリンのその後の物語を想定しています。

 

 元々、『死神の首飾り』という作品が、現代世界から異世界オーブの神々に召喚された主人公が、世界に破滅をもたらすと言われる〈死神の首飾り〉を見つけて、自分の世界に持ち帰って欲しい、と依頼される内容なんですね。

 〈死神の首飾り〉はオーブ世界だと危険な魔力のこめられた物騒なアイテムで、それを狙う悪党も多くいるわけですが、魔法の使えない現代世界だったら、その危険な力も発動しないため、安全に封印できるというわけです。

 言うなれば、うちの世界の危険物を、安全なそっちの世界に持ち帰って、しっかり管理してよ、と任務を押しつけてくる面倒な神さまと、それに振り回されて冒険に担ぎ出される主人公の話です。

 

 大人視点で考えるなら、何て迷惑な、と。

 少年視点なら、ワクワクする冒険って気分で、異世界転移を楽しんでいたのでしょうね。

 そして聖闘士視点なら、女神が世界の平和を守るために召喚したのなら、その命に応じぬわけにはいかん。たとえ、それが異世界の女神であったとしても、捨て置くわけにはいかないだろうさ、となるわけですね。

 

 まあ、『地獄の館』からアランシアに召喚されたキャサリンが現代世界(80年代)に帰還する途中で、別の世界の神さまに引き摺り込まれて、新たな冒険がスタート。紆余曲折の末に、使命を果たして自分の世界に帰還というゴールまでは見えていますので、一番問題なく、18本めはこれって言えるかも。

 もう脳内イメージはくっきり見えていますので、後は時間を作って、気力を高めて書く段階です。パラグラフ解析も春頃に終了していますし、準備は万端整っている。

 あと、気になるのは、FFC5のラインナップに、この作品が挙がっているかいないか、ですな。

 もしも、異世界ネタとして、こっちが来たら、新訳版を待つ形にシフトしますし、その場合は『奈落の帝王』を優先することになりそう。一応、『奈落の帝王』も異世界ものの要素がありますし、可能性はゼロじゃない。

 

 とにかく、次に何にするか決めるのは、雑誌待ちなのが現状ってことです。

 

恐怖の神殿

 

 そして、リサ・パンツァの3本めは、FF14作のこちらに確定です。

 パラグラフ解析ももう終了しましたので、書けますが、時間の確保と、エネルギー充填ぐらいはしないとね。

 

 気になるのは、序盤に海路を使うブラックサンドルートと、陸路で砂漠を南下ルートの2つの道があるわけですが、入手アイテムの都合で、南下ルートでは最後まで行けないことが分かってますので、リサがブラックサンドに行く理由をどうしようか、ですが、

 まあ、変装して行けば大丈夫とか、未来視とか、運命神のお告げとか、いろいろ言い訳はできるから、その場で書きながら何とでもなりそう。

 

 あとは、ライバルになるべきマルボルダス、じゃなくてリーシャなんですが、原作では決着がつかずに逃げられてしまうんですな。

 それを利用して、山本さんの後を継いだ友野さんが書いた『タイタンふたたび』の後半部(雑誌掲載のみで未単行本化)では、悪のヒロインとして確かリーシャを採用して、ルクレチアと結託するものの、後で裏切る展開だったと記憶ボックスが開いた。雑誌の切り抜きを保存しているので、また確認しようっと。

 

 とりあえず、リサ・パンツァの物語としては、リビングストン作品の『恐怖の神殿』『甦る妖術使い』までは想定しているので、コレクションの展開を見据えながら、続けて行きたいな、と。

 

真夜中の盗賊

 

 FF29巻。

 アストに任せようと思っていたのですが、いまだに発掘されず、段ボールの隙間か、何かの本の間に挟まっているのだとは思いますが、盗賊らしく隠れるのが上手いようで。

 まあ、急ぐわけではないですし、そのうちひょっこり見つかるものだとは思うので、その折りにまた。

 ブラックサンドを語るうえでは、重要な作品であることは間違いないと思っていますので。

 

 現段階では、以上といったところですね。

 何にせよ、作品にもよりますが、パラグラフ解析にはそれほど手間を要しない(3日もあれば十分)です。とりわけ、リビングストン作品は比較的シンプルで、数字とイベント名(モンスターの能力と、入手アイテム、あるいは使用アイテム)をメモして、何が必須で、何が当たりルートかを探る作業です。

 昔、解いたものは、それの再確認と、未通過ルートの学習、とりわけ今の視点で面白いイベントとか、想定プレイヤーキャラの反応を想像しつつ、あとはダイス目によるサプライズは、実際に書きながらって感じですね、今は。

 

 未プレイの新作は、先に読書みたいな感じで読み進めて、ある程度、雰囲気をつかんでから改めてキャラ作りをして、本格的に攻略を始める形。

 近年のリビングストン作品は、ダンジョンもシンプルで、あまり迷わせる構造にはなってないので、読むだけである程度は解き進めることが可能ですね。細かいメモが必要な作品ではない。

 ジャクソンの『サラモニスの秘密』は、そういうわけにはいかなかったですが、あれこれ仕掛けが分かると、おおってなる形。

 

 一方、リビングストンの方は、もはやジャクソン以上に、ゲームブック執筆本数が多く、この道最高のゲームブック界の帝王と言える御仁ではないか、と。

 そして、必ず、ストーリー的に、えっマジですか? と驚かせて来る。『巨人の影』ではストーンブリッジが巨人の襲撃で壊滅!? 続きがどうなったか気になる〜って感じの、アベンジャーズの映画シリーズみたいな引きを見せてくる。

 次回作は、『迷宮探検競技』絡みの話なので、ストーンブリッジのその後が語られることはないでしょうが、もしかすると噂話ぐらいはあるかもしれない。ストーンブリッジ出身のドワーフが、「巨人の襲来で大変な目にあったが、何とか無事に復興も進んでおる」と語ってくれたりしたら、それだけでホッと胸を撫で下ろしそうな自分がいます。

 まさか、「ジリブラン王が勇敢にハンマーを手に巨人に立ち向かいはしたが、残念ながら……」と語られると、ええっ!? と衝撃が走りそうですし、

 果たして、どうなることやら、と。

 

 いずれにせよ、過去(旧作)と現在(新作)の物語がリンク交錯して、いろいろと感じ入れる展開になっていることを面白く堪能しつつ、将来の物語が生まれるのをじっくり追っかけ、味わえていけたら幸いです。

(当記事 完)

*1:アーロックがキツいのは、FFのルールと違う追加の乗り物戦闘と、回復手段の欠如ですから。


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