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GMウォーロック14号と、FFコレクション5の話

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雑誌の新刊到着

 

リバT『またもや待ちに待ってたFF情報の雑誌が、グランドマスターから届けられました』

アスト「先に、山本弘さんの追悼特集が気になるな。何ページだ?」

 

リバT『全174ページ中の18ページですね』

 

ダイアンナ「つまり、10%ほどの追悼特集か」

 

リバT『SNEの重鎮さんを中心に、各業界人の追悼文が4ページで、その中に旧ウォーロックの2代目編集長の近藤功司さんや、元FEAR副社長の菊池たけしさん、それに漫画家のこいでたくさんも挙げられているのが印象的ですね。とりわけ、きくたけさんは山本さんといっしょに仕事をしたことがないはずなのに、山本さんの影響を受けたリプレイ作家という立場で、追悼文を掲載されているところが、意外だったけど納得できる人選とはグランドマスターの弁』

 

アスト「(追悼文を読みながら)なるほど。きくたけさんにとっては、山本弘氏は、高橋留美子魔夜峰央さだまさし火浦功水野良といった面々に肩を並べる創作家の鑑、目標となる偉人だったわけか。こういう業界人の中のリスペクトが明言される文章って、いいよなあ」

 

ダイアンナ「こういう追悼文にも、故人への敬意や哀悼の念が書けるのは、作家として素晴らしいと思うよね」

 

アスト「まあ、ダメな文は雑誌には載せられないだろうしな」

 

リバT『圧巻なのは、3ページに及ぶ山本さんのゲーム関連著作リストですね。ざっと数えて92作品。もちろん、完全版ではなくて暫定版とのことで、他にも単行本化されていない雑誌記事などいろいろあるそうですが、何でも秋(10月)に山本弘 ウォーロック大全(仮)」なる未書籍化記事の総集編を出されるとのこと。FFゲームブックファンとしては、全600パラグラフの3大陸を巡る冒険譚「暗黒の3つの顔」が収録される予定なのが大きいです』

 

アスト「後は、中山哲学氏による『私はこうしてバルサスした RE-MAKE』が素晴らしいな。山本さんのコミックを上手くブラッシュアップして、懐かしいというか」

 

リバT『山本さんは専門ではないけど、ウォーロック誌のコミック作家でもあったのですね。原本の「バルサス攻略コミック」とか「どこでもT&T」とか、山本さんのマルチクリエイターぶりを示す雑誌記事を多数収録した、旧ウォーロックのまとめ本はアナログゲーム界の貴重な資料になることは間違いないでしょう』

 

ダイアンナ「ところで、もう一人、川人忠明さんについても、ダディは気にしていたようだが?」

 

リバT『そのお方については、次号の15号(10月発売予定)で追悼特集になるようです。2号続けて、こういうお知らせになることは大変残念、と今号の巻末に記されておりました』

 

アスト「川人氏はNOVAと同世代のSNE現役ゲームクリエイターだったからな」

 

リバT『ソード・ワールドのソロシナリオの作り手として、グランドマスターは別ブログで大変お世話になったとか。……と、湿っぽい話はこれぐらいにして、当記事の読者さんが最も気にしている話に移りましょう』

 

ダイアンナ「FFコレクション5の収録作だね。今度こそ、確定したんだろうね。前号みたいな残念なオチは勘弁してくれよ」

リバT『それがその……』

 

ダイアンナ「何だい、またもや歯切れが悪いねえ。もしかして、またしても未発表なんてオチじゃないだろうね?」

 

リバT『いえ。実は5作品中、4作品は確定情報が出たのですが、残り1作がヒントだけあって未発表。それと、一応、今年の年末発売予定とのことですが、グランドマスターの推測では「ほぼ確実に遅れて、また来年の2月になるだろう」とのこと』

 

アスト「個人的な予測は抜きにして、公式には年末発売予定なんだな。まずは、公式を信じようじゃないか。それより、確定した4作の話をしようぜ」

 

確定した4作の話

 

リバT『今回、公式発表されたFFコレクション5の4本は以下のようになりました』

 

 

アスト「新訳が3本か。それは凄いな」

 

リバT『前号で紹介された8本の中に含まれる作品ですから、完全な想定外ということはないのですが、ジョナサン・グリーンの「狼男の遠吠え」が収録されるのが、グランドマスターの予想を覆した形ですね。これで残り1作は「サソリ沼の迷路」か「仮面の破壊者」なんでしょうが、ヒントとしては「初期の名作」ということで、意外にも「仮面の破壊者」(23)が脱落と思われ』

 

ダイアンナ「『サソリ沼の迷路』(8)が年末、あるいは来年の早い段階で来ると思えばいいわけだね」

 

リバT『あと、「さまよえる宇宙船」が確定したので、過去の攻略記事にも今回、新たに「FFコレクション5」のカテゴリーを付与しました。すでに1作は解いているという形で、残り4作を来年の楽しみにしていきたいと思います』

 

ダイアンナ「それにしても、最後の1本以外は奇しくも、前述の記事にコメントをいただいた、帰って来た冒険者さんの4作予想がばっちり当たっていたことになるんだよね。ここのクイーンとしては、その栄誉を称えて、帰って来た予言者の称号を与えたいと思うが、どうだろう?」

 

リバT『その称号を受け取るかどうかは、本人に任せましょう。冒険者の方が偉いのか、予言者の方が偉いのかは、私めには判断しかねますので』

 

アスト「まあ、冒険者は主人公になれるが、予言者は主人公になれないんじゃないか? 未来視のできる冒険者なら別として」

 

リバT『いずれにせよ、「仮面の破壊者」と「死の門」が先送りになったことで、それらはFFコレクション6に収録されることを期待できるようにもなりましたね』

 

アスト「あまり先の話をすると、不慮のトラブルで打ち切られる可能性もゼロじゃないので、とりあえずは1作1作を大切にしていこうじゃないか。ともあれ、完全新訳の作品が3つも収録されるという時点で、商品価値が凄いってことだからな」

 

ダイアンナ「何にせよ、これでリビングストンさんが一番交渉に手間取った作家さんが、『さまよえる宇宙船』のイラストレイター氏ではないか、と推測できるわけだね」

アスト「確かに、この書き手でリビングストンさんが交渉に手こずる人がいるとは思えないもんな。もちろん、『サソリ沼の迷路』のジャクソン(米)がゴネるとも思えないし」

 

リバT『SNEの安田社長とは、GURPS以降、付き合いも長いゲームデザイナーっぽいですしね。なお、「さまよえる宇宙船」は表紙も中身のイラストも、全てPeter Andrew Jonesさんの物で、この人との交渉が上手くできないと、「火吹山の魔法使い」「死神の首飾り」「サムライの剣」そして「謎かけ盗賊」の表紙絵が使えないということに』

ダイアンナ「まさか、謎かけ盗賊さまにまで関わって来るなんて、イラストレイター絡みで交渉が決裂すると、大変なんだね」

リバT『表紙絵だけなら、そこだけ差し替えるって手もあったのでしょうが(現に「火吹山」はそうした)、本文イラストまではなかなか変えにくかったのでしょうね。ウィザードブックス版の「さまよえる宇宙船」は表紙イラストが別の人になりましたが、本文イラストはP.A.Jonesのままでしたし』

 

新訳3本について

 

アスト「『ザゴールの伝説』は、『火吹山の魔法使いふたたび』の続編で、今度は異世界アマリリアで復活したザゴールを倒す話らしいな」

 

リバT『4人の冒険者から1人を選択する変わったシステムらしいですね。オーソドックスなリビングストンらしくないな、と言われたら、実はキース・マーティン作だったようで、原案&監修リビングストンというのが後から公開されたとか』

 

ダイアンナ「つまり、キース・マーティンが『魂を盗むもの』に続く2作めの紹介という形にもなるのか」

 

アスト「そして、今回の穴馬扱いの『狼男の遠吠え』はジョナサン・グリーンの最高傑作とも言われているそうな。主人公が狼男の呪いに苛まれているらしいが……」

 

ダイアンナ「吸血鬼主人公はダメでも、狼人間主人公はありなんだね」

 

リバT『ウィザードブックス版初の翻訳作品になりますね。そして「嵐のクリスタル」ですか。これは本家FFシリーズ初の女性作家という点も大きいですし、うちのリプレイとしては、「モンスター誕生」のハヴォック船長の後日譚として話をつなげようと考えています』

 

ケイP『つまり、オラが主人公を務めるッピよ』

 

アスト「まあ、しばらく先の話だが、具体的な楽しみができたってことだな」

 

リバT『ともあれ、FFコレクション5のスケジュールと収録作品が公開されたことで、先の見通しがクリアになったと思います。そして、これを機に、攻略記事18弾は「奈落の帝王」という形で、グランドマスターNOVAのプレイするリーサン・パンザの物語を8月頭から開始していこうという計画です。もっとも、最初は準備編で、リーサンの南アランシアの物語を小説風に描くつもりだそうですが』

 

アスト「仕事で忙しい時期だろうから、最初はスローペースで準備編で、お盆休みの間に一気に進める形になりそうだな」

(当記事 完)


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