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「巨人の影」攻略記(その2、復活の巨人)

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火吹山にて

 

リモートNOVA『パラグラフ191番で、剣士フォーティとドワーフの老鉱夫ヒグリーは火吹山の洞窟に入ることになった』

 

アスト「このダンジョンに入るのは、何回めだ?」

 

NOVA『フォーティは初めてだが、プレイヤーとしては何度も入っているよな。作品としては、ゲームブック作品としては「火吹山」「火吹山ふたたび」「サラモニスの秘密」の3作で入ってるし、AFFリプレイの「タイタンふたたび」の友野ディレクター編の最終話の舞台が火吹山だし、小説の「トロール牙峠戦争」でも舞台になっていたし、他にD20シナリオやAFF2版でも「火吹山」があるし、少なくとも7作は読んだな。人によっては、ボードゲームデジタルゲームでも火吹山を探索した者はいるだろう』

 

ダイアンナ「つまり、手を変え、品を変え、火吹山関連の作品はいっぱい出ていて、昔からのFFファンにはお馴染みってことだね」

 

NOVA『おおよその構造は頭の中に入ってるな。だから、今さら秘密部屋だと言われても、どこにそんな物が? と思うのがベテランプレイヤーの疑問点だ。ともあれ、記憶は風化するものだが、今年は「サラモニスの秘密」で夢の中の火吹山を攻略済みなので、まだ記憶に新しい』

 

アスト「入り口から入ると、左右に通路が分かれるんだが、右に行った先の扉は開けると落とし穴にハマるから、左が正解なんだな」

 

NOVA『そうだ。しかし、ヒグリー曰く、「左の通路は、宝探しや鉱夫がすっかり探索し尽くしているから、調べる意味はないと思うが」と忠告してくれるので、フォーティは右に向かう。壁に小さな穴が空いているが、中には金貨4枚と、サソリが潜んでいる。サソリに刺されると、技術1点、体力2点、運1点を失う大ダメージなので、ここはスルーするのが正解だとロガーン様のお告げが届いた……ような気がした』

 

アスト「お前もロガーンかよ。いい加減、マンネリはよそうぜ」

 

NOVA『うむ。だったら、地図に書いてあるんだ。「この穴にはサソリがいるので、うかつに手を入れるな」と警告文が』

 

ダイアンナ「ずいぶん丁寧な地図なんだね」

 

NOVA『まあ、プレイヤーの俺の手元には、攻略地図があるからな。それよりも先へ進むぞ。パラグラフ49番。扉はすでに叩き壊されていて、中の暗がりを覗き込むと、地図にあるように穴が開いていた。何と! この穴の底に秘密部屋が隠されているんだ』

 

アスト「知らなかった」

 

NOVA『まあ、普通は落とし穴の底に隠し部屋があるとは思わないからな。ましてや、他に行ける道がある場合には』

 

アスト「いや、落とし穴の底に道があるのは、最近、『真夜中の盗賊』で経験したぞ。決して、斬新な仕掛けとは言えない」

 

ダイアンナ「『トカゲ王の島』でも、穴を下りた先に〈みごとな長剣+2〉があったりするぞ。一流の冒険者は、穴の下にも掘り出し物がないか探り当てるものではないか」

 

NOVA『火吹山は元来、一流の冒険者じゃなくて、初心者向きのダンジョンのはずなんだけどな。とりあえず、これに気づくのは〈感知〉技能を持った盗賊か、あるいは地図を入手した本作の主人公ぐらいしかあり得なかったわけだ』

 

アスト「つまり、我々は今、火吹山の知られざる区画に足を踏み入れるわけだな。『まさか、こんなところに隠し通路があったとは、盲点だったわい』とヒグリーは言った」

 

 長年、何もない外れの落とし穴だと思われていた場所に、隠されていた宝物庫への道。

 しかし、それが後の惨劇の元になろうとは、この老ドワーフには思いもよらないことであった。

 

ザゴールの秘密宝物庫

 

NOVA『2人の冒険家はヒグリーの持って来たロープで穴の底に降りた。壁には微かにヒビが入っているので、ヒグリーの斧で壁を砕くと、すぐに鉄製の扉が隠されていることが分かった。壁の土を協力して取り除くと、竜の姿が刻まれた扉が堂々と姿を見せた』

 

ヒグリー(アスト)『うむ。ここは慎重に罠がないか調べる必要があると思うが?』

 

NOVA『しかし、フォーティは自信満々に扉のノブを回して、宝物庫に突入する』

 

ダイアンナ「無謀じゃないか?」

 

NOVA『だって、ゲームブックの文章にそう書いてあるからな。本作の主人公は、どうも回りくどいことが嫌いらしい。だから、扉を破壊しようとして、剣を折ってしまうんだ』

 

アスト「慎重な盗賊タイプじゃなくて、無鉄砲な戦士タイプなんだな」

 

NOVA『いつものリビングストン作品よりも、大胆な気がする。割と選択肢もなく、地の文で強引な行動をとる傾向があるな』

 

ダイアンナ「とは言っても、緻密な慎重派のジャクソン主人公に比べて、リビングストンの描く主人公って脳筋が多くないか?」

 

NOVA『ジャクソン主人公は、魔法戦士とか、宇宙船船長とか、一般人とか、スーパーヒーローとか、モンスターとか、素人上がりの少年冒険者とかだから多彩すぎて、いつでも緻密で慎重派とは限らないんだが、プレイヤーは慎重に行動しないとクリアできないのも確かだ。リビングストン作品の場合は、基本的に旅の剣士で特殊能力皆無で、大胆不敵さが特徴なのかもしれん。まあ、当たって砕けて、死んで覚えろ的な攻略スタイルを要求されることが多い』

 

アスト「初心者殺しの罠は、どっちも多いよな」

 

NOVA『本作は、まだ優しい方なんだけどな。とにかく、宝物庫そのものは罠が隠されているわけではない。一応、大理石の台座に乗せられた宝箱の周辺を調べてみたという記述があるんだが、罠はなさそうだ』

 

ダイアンナ「どうやって開けるんだい?」

 

NOVA『ちょっと待って。まだ部屋の描写が足りていない。奥の壁には、年老いた髭面のザゴールの肖像画が飾られていて、手にしたガラス玉から煙が立ち上って、そこからドラゴンが出現するようなイメージらしい』

アスト「年老いた魔法使いってことは、新版(元はウィザードブックス版)の表紙じゃなくて、最初の旧版(写真右側)の表紙イメージみたいだな」

 

ダイアンナ「確かに、コレクション版の新表紙のザゴールはガラス玉を持っていないよね」

 

NOVA『40周年記念だから、文章描写も最初のイラストを参考にしたんだろうな。とにかく、ザゴールはドラゴンと縁深い装飾品が趣味らしく、宝箱も竜の頭蓋骨をモチーフとした精巧なもので、蓋が開けば竜が口を開いたような形になるようだ。この辺の描写は結構、細かいね。ザゴール本人は登場しないけど、ザゴールの雰囲気を高めようと丁寧な文章で描かれているんだ』

 

アスト「で、どうやって開けるんだ?」

 

NOVA『お前ら、もう少しリビングストンさんの芸術的な文章を味わえよ』

 

アスト「ゲームブックで大事なのは、文章の美しさではなくて、パラグラフ構造とか選択肢の面白さだろう? 文章なんて、大抵の読者は読み流す」

 

NOVA『いや、そこを味わって読むのが通のゲームブックマニアってものじゃないか。せっかく、リビングストンさんや、訳者のこあらだまりさんが丁寧に書いて下さっているのに』

 

ダイアンナ「とにかく、宝箱を開けるのに、鍵が必要ってことはないんだよね」

 

NOVA『鍵穴らしきものはない。ただ、竜の瞳の場所に2つの宝石がはめられていて、片方は緑のエメラルドで、もう一方は赤いルビーだ。ヒグリー曰く、「どうやら宝石がボタンになっているようだ。試しにどちらか押してみろ」とのこと』

 

ダイアンナ「緑と赤か。占い師のメアリさんがヒントをくれていたよね」

 

NOVA『ああ。正解は緑のエメラルドだな。ルビーを押すと、宝物庫の扉がガシャンと閉まって、脱出できずにゲームオーバーだ』

 

アスト「まあ、間違えた選択肢を選んだと思ったら、スルーしてエメラルドを押し直すプレイヤーも多そうだけどな」

 

NOVA『二者択一で正解がすぐに分かる選択肢は対応しやすい。攻略記事を書くのも楽な部類だ。とにかく、エメラルドの瞳ボタンを押すと、カチャッと音がして、蓋の口がゆっくり開いた。中はベルベットのクッションが貼られてあって、精巧な鉄の王冠が入っている。王冠の縁には、4人の戦士の像があしらわれていて、こいつらが巨大化するようになっているんだな』

 

アスト「いや、いきなりネタバレするなよ。巨大化するのは後の話だから、今はこの王冠をどうするかだ」

 

NOVA『ヒグリーのセリフを読めよ』

 

ヒグリー(アスト)『なんて、すばらしい王冠だ! 魔法の力を持っているにちがいない。オレがかぶってみよう!』

 

NOVA『どうぞ、どうぞ。危険だから止めるって選択肢はないんだな。あるのは、ヒグリーにかぶらせるか、自分がかぶるかの2択だけだ』

 

アスト「何だか急にかぶるのがイヤになって来た。お前がかぶらないか?」

 

NOVA『絶対にイヤだ。言い出しっぺなんだから、あんたがかぶれよ。俺は止めないぞ。それにかぶらないと話が進まん』

 

アスト「このままかぶらずに、持って帰って、ヤズトロモさんのところに持って行って、調べてもらうってのはどうだ? それなら、ストーンブリッジも破壊されずに済むかもしれん」

 

NOVA『この時代もヤズトロモさんが健在なのかは、はっきり分からないんだけどな。とにかく、俺だってプレイヤー心としては、こんな危険な王冠の管理にはヤズトロモさんが相応しいと思っているが、フォーティはたぶんヤズトロモさんを知らないんだろう。ヒグリーなら知っているんじゃないか?』

 

アスト「う〜ん、どうしよう?」

 

ダイアンナ「まどろっこしいことを言ってるんじゃないよ。パラグラフ166番。『運命は勇者に味方する』ヒグリーはそう言って、王冠を頭に頂いた」

 

アスト「あっ……」

 

NOVA『そうして、なおも宝が他にないかと探し回っているヒグリーだったが、結局、見つからず、せめて宝箱の宝石でも外して持って帰ろうとしたとき、異変が発生する』

 

ヒグリー(アスト)『うっ、頭が割れそうだ!』

 

NOVA『「おい、大丈夫か、爺さん。しっかりしろ」と言って、フォーティはドワーフの頭から王冠を外そうとするが、強く締めつけた王冠を外すことはできない。悲鳴を上げて錯乱したヒグリーは、フラフラと宝物庫を出て、落とし穴から器用に這い上がり、何かに誘導されているように、そのまま洞窟の外までさまよい出た。フォーティは後から追いかけることしかできない。

『そして、日の光が王冠を照らしたときに、さらなる異変が生じた。ヒグリーは地面に倒れて、その頭から王冠が転がったかと思うと、縁に飾られていた4体の戦士像が命を持ったかのように外れた。フォーティは邪悪な魔法が起動するのを呆然と見つめるだけだった』

 

巨人の出現

 

NOVA『パラグラフ166番の続きだ。ザゴールの遺産たる王冠から外れた4体の戦士像は、急速に巨大化して、高さ5メートルの巨人像となって、フォーティたちを見下ろす。危険を感じたので、すぐに動こうとするわけだが、技術点判定が必要だ。(コロコロ)6で成功』

 

アスト「失敗していたら、バッドエンドか?」

 

NOVA『いや、巨人の振り下ろした剣が足をかすめてダメージ2点だけで済む。成功したので、ノーダメージで回避できた。外にいるのは危険なので、洞窟の中に退避すると、巨人はさらに成長を続けて、10メートルの高さになった。そして、西の異教平原に向けて行進を開始する』

アスト「火吹山の西と言えば、アンヴィルからストーンブリッジに通じているんだな」

NOVA『とりあえず、巨人が歩み去ったのを確認してから、まだ地面に倒れたままのヒグリーを心配して、助け起こそうとする。しっかりしろ』

 

ヒグリー(アスト)『ううっ、あれは【混沌の王冠】だった。オレは呪われた。もう、長くはあるまい』

 

フォーティ(NOVA)『すまない。まさかザゴールの遺産がこんな危険な品だとは……』

 

ヒグリー(アスト)『オレがうかつだっただけのこと。しかし、責任を感じているなら、オレよりもアランシアの平和を守るために動いてくれ。王冠が教えてくれた。放っておくと、あの巨人どもはアランシアを破滅させるだろう。それを阻止するには、残された王冠を東方のハーメリンの地に住むマリク・オム=ヤシュに届けるんだ。力になってくれるはず。ハーメリンで見つけるべき魔法の品は……ぐふっ』

 

NOVA『全てを話す前に、ヒグリーは息絶えた。運点1点を失う』

 

ダイアンナ「短い付き合いだったけど、惜しい男を亡くしたね」

 

NOVA『ヒグリー爺さんの遺言に従って、すぐに東へ向かうことにする。枠だけになった王冠を背負い袋に入れて、南東のハーメリンへ向かうぞ。ゲームブックの文章では、南西のハーメリンと誤記されているが、巨人は西に向かい、フォーティは巨人を気にしながらも背を向けて、東へ向かうのが正解だ』

 

赤水川の渡し守

 

NOVA『パラグラフ146番(または352番)の続き。ヒグリーの亡骸を埋葬してやる時間も惜しんで、ハーメリンへ急ぐことにしたフォーティは、1時間ほど南下して赤水川にたどり着いた。岸には手漕ぎボートが着けてあって、しわだらけの老人が眠っている』

 

アスト「徒歩でハーメリンに向かうより、船旅の方が速くないか?」

 

NOVA『そうだろうか。帆船とかならともかく、手漕ぎボートだぞ。おまけに東へ向かうのなら、川をさかのぼることになる。対岸へ渡るならともかく、手漕ぎボートを使うメリットをあまり感じないんだが?』

 

ダイアンナ「選択肢は、老人に声をかけるか、川沿いに歩き続けるか、だね」

 

NOVA『一応、声だけでもかけてみよう。おい、爺さん。アランシアの危機だ。寝ている場合じゃないぞ』

 

アスト「老人は驚いて飛び起きて、オールを握って、近づくなと警告するみたいだな。選択肢は、金を払ってハーメリンまで渡してくれるよう頼むか、剣を抜くか、起こしたことを謝って先に進むか、の3択だ」

 

NOVA『ここは剣を抜くのが最適解のようだ』

 

ダイアンナ「本当に? 少し乱暴じゃないか?」

 

NOVA『普通のロールプレイじゃ、あまり考えにくい暴力だが、ここはファイティング・ファンタジー。そして、この世界では渡し守というのは高い確率で邪悪な連中だったりする』

 

ダイアンナ「しかし、いきなり問答無用で攻撃を仕掛けるのは……」

 

NOVA『だったら、こう言おう。【吸血鬼の剣】が血を求めている、と。それに、クンクン、この老人から攻略に役立つアイテムの匂いがする

 

ダイアンナ「そう言われると、良識的な判断で止めようって気が薄れるんだけど(前科持ち)」

 

NOVA『とにかく、ここは暴力で解決しろ、と攻略地図にも書いてある』

 

アスト「どんな地図だよ」

 

NOVA『【吸血鬼の剣】がフォーティの闘争本能を刺激する。URYYYEEEE』

 

アスト「火吹山の魔に取り憑かれて、こいつもおかしくなったか」

 

NOVA『大丈夫。相手も火吹山の魔の者だから。老人は人ネズミ(技8、体5)の正体を表して、吸血鬼の剣士に応戦する』

 

 この渡し守の老人。昔は火吹山の地下川にいたそうですが、時代が変わって引退したとのこと。

 火吹山の地下川と言えば、ネズミ男の渡し守がいて、何度も倒した記憶がありますが、その一族なんでしょうな。

 そして、2点だけダメージを与えて来ましたが(技術点3差なのに)、【吸血鬼の剣】の餌食になってしまいました。なお、傷つけられてもライカンスローピー(獣人病)が感染する恐れはありません。年寄りだから、毒素も弱まっているのかな。

 

NOVA『人ネズミを倒すと、金貨2枚と金の鍵(3)を入手して、運点を1点回復できる。なお、人ネズミの手漕ぎボートを使うと、底が腐って浸水してしまい、食料3つがダメになってしまうので注意』

 

ダイアンナ「結局、ボートは使えないってことだね」

 

NOVA『この人ネズミ、話し合いを進めると、金貨5枚でボロのボートを売りつけて来るからな。こんな悪党の詐欺に騙されるくらいなら、こっちから先に金貨とカギを奪ってやるのが正義ってもんだ』

 

アスト「正義かどうかは知らんが、そうしないと金の鍵(3)を入手できないなら、攻略のための必要悪と見なせるか」

 

NOVA『今作の主人公って、プレイしていて微妙に感情移入しにくいんだよな。俺の良識じゃ考えにくい苛烈な行動が最適解だったりするので、倫理観がちょっとバグっているように思える』

 

 まあ、弱った老人とは言え、小悪党の人ネズミ相手だから、町の一般市民を虐殺したわけじゃないってことで。

 ともあれ、本作の火吹山絡みのネタはここまでです。

 以降は、新たな町ハーメリンへ向けての野外の旅を続けるってことで、パラグラフ58番へと続く。

 

★アンデッドおよびトレジャーハンターな剣士フォーティ

 

・技術点11

・体力点18/20

・運点11→10→11

 

・金貨37枚

・食料10食

・持ち物:【吸血鬼の剣】、幸運ポーション、秘密の地図(火吹山の隠された部屋)、短剣、【混沌の王冠】のフレーム、金の鍵(3)

・情報:ドワーフ鉱夫のヒグリーが同行→死亡

    メアリの占い(緑は命 赤は死)

    ハーメリンで、マリク・オム=ヤシュを訪ねよ

(当記事 完)


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